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DynamoDB の S3 エクスポートで項目と属性を絞れる、全件・増分の両方で

DynamoDB のテーブルを S3 へ書き出すとき、キー条件式・フィルタ式・射影式で必要な項目と属性だけを選べるようになった。全件・増分エクスポートの両方が対象で、GovCloud(US)リージョンでは使えない。

DynamoDB のテーブルを Amazon S3 へエクスポートするとき、書き出す項目と属性を指定できるようになった。AWS が2026年10月1日に公開した発表によると、この filtered export はキー条件式・フィルタ式・射影式の三つで対象を絞り、指定した項目と属性だけを含むデータセットを出力する。全件エクスポートと、時間窓を区切る増分エクスポートの両方で使える。

S3 へのエクスポートは、テーブルのデータを分析やデータ共有、そのほかのオフライン用途に書き出す機能だ。発表はその形として全件と増分の二つを挙げ、そこに「どの項目と属性を書き出すか」の指定が加わった。提供先は AWS GovCloud(US)リージョンを除く全リージョンである。

項目を選ぶ式が二つ、属性を選ぶ式が一つ

三つの式は、受け持つものがはっきり分かれている。

式掛ける対象決めるもの
キー条件式(key condition expression)キー属性書き出す項目
フィルタ式(filter expression)任意の属性書き出す項目
射影式(projection expression)出力する属性の指定出力に含める属性

出典:AWS「Amazon DynamoDB introduces filtered export to Amazon S3」(2026年10月1日)

項目の選別にはキー条件式とフィルタ式が関わる。AWS の発表では、キー条件式はキー属性を条件にし、フィルタ式は任意の属性を条件にすると説明している。射影式は、出力に含める属性を選ぶ。

増分エクスポートでは時間と式の二段で切れる

発表は filtered export が全件と増分の両方で動くと明記している。増分エクスポートはもともと時間窓で範囲を区切る形なので、そこに式を重ねれば、時間で切った上で項目と属性も切ることになる。

定期的に増分を取り込んでいる分析基盤なら、下流のジョブで捨てていた項目や属性を、書き出しの段階で落とせる。分析や共有に不要な部分をエクスポート後に削るのではなく、S3 に出すデータセット自体を必要な範囲に絞れる。

発表が挙げる使い道

AWS は絞り込んだデータの使い道として次の三つを挙げている。

  • 部分的なデータ復旧。条件に合う項目だけを書き出し、戻したい範囲の材料にする。
  • アカウント間での一部移動。テーブル全体を渡さず、必要な切り出しだけを別アカウントへ持っていく。
  • コンプライアンスの規則を守った分析。射影式で含める属性を選べるので、分析に要らない属性を出力から外せる。

三つ目は運用上の差が大きい。全件を書き出してから後段で属性を削る構成では、削る前のデータが一度 S3 に置かれる。書き出しの時点で射影式を使えば、その中間データを作らずに済む。もっとも、どの属性を外せば自社の規則を満たすかは各組織の判断で、機能がそれを保証するわけではない。

組み込む前に見ておく点

まずリージョンだ。商用リージョンと GovCloud(US)で同じエクスポートの仕組みを動かしているなら、GovCloud 側は書き出し時の絞り込みが使えない前提で組む必要がある。両方で同じ式を渡すコードを書くと、GovCloud 側だけ別の分岐が要る。

出典 種別について