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S3 を Vercel と v0 から作成、新規 AWS アカウントは$100・最長6か月分

Vercel Marketplace と v0 から Amazon S3 を作成・接続できるようになった。新規 AWS アカウントを作る経路と既存アカウントを連携する経路の違い、選べる3種類のストレージ、クレジットの条件を整理する。

$100 Vercel 経由で作った新規 AWS アカウントに付くクレジット 最長6か月有効、Amazon S3・Amazon OpenSearch Serverless・AWS Database サービスで利用可(AWS What's New、2026年10月14日)

Vercel のプロジェクトから S3 を使うのに、AWS Management Console へ移る必要がなくなった。AWS が2026年10月14日に出した告知によると、Amazon S3 は Vercel Marketplace と v0 by Vercel から作成・接続でき、リソースのプロビジョニングと接続設定は Vercel 側の手順の中で自動的に処理される。入口は2つある。Vercel 経由で新しい AWS アカウントを作るか、既存の AWS アカウントを連携するかだ。

新規アカウントには$100のクレジットが付き、有効期間は最長6か月。既存の AWS アカウントも連携できるが、Vercel 側で利用できるのはプラットフォームから新たに作成したバケットに限られる。既存バケットをそのまま連携する用途には使えない。AWS の詳細解説は、既存アカウントなら従来の請求を維持できるとも明記している。

2つの入口の違い

経路想定される利用者告知に書かれた条件
Vercel 経由で新しい AWS アカウントを作成AWS アカウントをまだ持っていない、または分けたい$100のクレジット、最長6か月有効。Amazon S3、Amazon OpenSearch Serverless、AWS Database サービスで使える
既存の AWS アカウントを連携すでに AWS を使っているVercel から新規作成したバケットのみ利用可。既存の AWS 請求を維持。クレジットの記載なし

出典:AWS What’s New・AWS News Blog「Amazon S3 is now available on the Vercel Marketplace and v0 by Vercel」(2026年10月14日)

提供範囲は「Vercel が使えるすべての AWS リージョン」とされている。該当するリージョンの一覧は告知に載っていないので、デプロイ先のリージョンで使えるかは Vercel 側の画面で確かめることになる。

作れるのは汎用バケット、S3 Tables、S3 Vectors の3種類

Vercel から作れるのは通常の S3 だけではない。告知は選択肢を3つ挙げている。

  • S3 汎用バケット(general purpose buckets)。ほぼあらゆる用途に使える、従来のバケット
  • S3 Tables。分析ワークロード向けに最適化された、フルマネージドの Apache Iceberg テーブル
  • S3 Vectors。ベクトルをネイティブに保存し、規模が大きくてもクエリできる

アップロードされた画像やファイルを置くだけなら汎用バケットで足りる。分析用のテーブルを持ちたいなら S3 Tables、RAG などで埋め込みを検索したいなら S3 Vectors という分け方になる。S3 Tables の型の扱いはIceberg V3 対応の記事、S3 Vectors の検索の挙動はフィルタ検索の記事で扱っている。

クレジットの条件で詰めておくところ

$100のクレジットについて、告知が明記しているのは3点だ。対象は Vercel 経由で作った新しい AWS アカウントであること、有効期間が最長6か月であること、使えるサービスが Amazon S3、Amazon OpenSearch Serverless、AWS Database サービスにまたがること。

書かれていないことも多い。AWS Database サービスがどの製品を指すのか、S3 Tables や S3 Vectors の利用分が「Amazon S3」としてクレジットの対象に数えられるのかは、告知の文面だけでは分からない。クレジットを使い切った後や6か月を過ぎた後の請求がどこに来るのかも記載がない。「最長」とある以上、6か月より短くなる条件があるのかもしれないが、それも推測の域を出ない。

どちらの経路を選ぶか

AWS アカウントを持っていない、あるいは v0 で作った試作品のために本番とは別のアカウントを用意したいなら、Vercel 経由で新規作成する経路が素直だ。クレジットが付くと明記されているのはこちらだけである。ただし有効期間には上限があるので、試作を長く寝かせる予定ならクレジットが残っている間に使い方を決めておきたい。

すでに AWS で本番を動かしていて、請求や管理をそのアカウントにまとめたいなら、既存アカウントの連携を選ぶことになる。既存アカウントへの新規クレジット付与は公式告知に明記されていないため、付与を前提に見積もらない。AWS の詳細解説によれば、既存の S3 バケットを Vercel にそのまま接続することはできず、Vercel から新しく作る必要がある。すでに S3 に保存したデータを使いたいなら、この経路で既存バケットを直接つなぐ設計は避ける。料金は利用する S3 リソースに対する AWS の標準料金で、既存アカウントの請求先は従来どおりだ。

判断する際は、AWS アカウントを新しく作るか、Vercel 側で新規バケットを作れるか、クレジットの対象と期限が用途に合うかを確認する。

出典 種別について